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Metal Church - Domened If You Do




voにマイク・ハウが復帰した前作から2年、満を持してリリースとなったMetal Churchの12作目。

前作「XI」はマイク・ハウの復帰作ではあったものの、音楽的には前任voロニー・マンロー時代の最終作となった10thアルバム「Generation Nothing」ほぼそのままで、楽曲にマイクハウの個性が強く出てるとは言い難かったように思う。
しかしこの新作「Domened If You Do」は、Metal Churchが1999年に再始動した6thアルバム「Masterpeace」から「Generation Nothing」までの方向性を基本にしながら、再加入したマイク・ハウの魅力も十分に発揮され、今現在のバンドの充実した姿を反映する力作となった。
これをもってして、マイク・ハウの完全復活作と言っていいだろう。

個人的には勿論、ロニー・マンローのヴォーカリストとしての能力も高く評価しているのだが、やはり微妙な部分での表現力ではマイク・ハウに一日の長があると断じざるを得ない。
ぱっと聴き似たような印象になってしまいがちな楽曲群でも、それぞれの表情の付け方、繊細で引き出しの多い表現力で豊かに歌いこなすマイク・ハウのvo力は文句なく素晴らしい。

そして、マイク・ハウの表現力、キャッチーなvoメロディもさることながら、勿論バンドリーダー、カート・ヴァンダーフーフの持つ静から動、動から静のダイナミックな曲展開のセンスも当然健在。
新加入のステット・ホウランドはさすがベテランらしい風格を醸し出しているが、同時にとても楽しそうにドラムを叩いている姿も想像できて微笑ましい。「ヒャッハー!」とばかりに派手に叩きまくる彼のドラムスタイルは、最近のMetal Churchにとってはかなり新鮮。ステットがバンドに持ち込んだ新しい風は確実にあるだろう。
加えて、今回はリードギタリストであるリック・ヴァンザントもかなり頑張ってると思う。
2008年の9thアルバム「This Present Wasteland」から参加しているリックは、それほどテクニカルなプレイヤーではないものの、非常に個性的なフレージングを持ったギタリスト。前作まではやや大人しくて地味な印象が強かったが、今作では彼の独特のソロも楽曲のフック作りに貢献している。

アルバム全体としては比較的アップテンポでノリのいい楽曲が多いのだが、そういったアグレッシヴなナンバーからは少し引いたThe Black ThingsやRevolution Underway、Monkey Finger等の曲の出来がとてもいいのもポイントだと思う。
特に、今回のアルバムでは最もカートのプログレ・ハード趣味が反映された曲であるRevolution Underwayがいい。今までのMetal Churchだったらこの曲も7分、8分、もしくは10分近くの大曲になっていたかもしれないが、Revolution Underwayは5分台の尺に纏められており、今作の徹底したソリッド志向が窺い知れる。

アルバムの日本版ライナーノーツによると、カートはこの作品を1989年の3rdアルバム「Blessing in Disguise 」と1991年の4thアルバム「The Human Factor」の中間くらいと表現しているらしいのも興味深い。
今作「Domened If You Do」では、じっくり聴かせる曲は主にアルバム前半に、アグレッシヴなナンバーは後半に配置する構成になっていて、これは「Blessing in Disguise 」と共通する。
また、楽曲の雰囲気もDamned If You Doは「Blessing in Disguise 」収録曲であるFake Healerを、The Black Thingsは同じくBadlandsを意識してるようにも聴こえるし、さらに歌詞の面ではDamned If You Doは1stアルバム収録曲のMetal Church、The Black Thingsは2ndアルバム収録曲The Darkをそれぞれなぞっているようで面白い。

今作はそういったバンド初期のダークな雰囲気も取り戻しつつも、「Masterpeace」以降から現在までの流れを総括、そして再加入したマイク・ハウの"らしさ"を上乗せした、Metal Churchというバンドの歴史と今現在の姿を総決算したかのような内容になっている。
これは言い過ぎかもしれないが、個人的にはアルバムとしては過去最高傑作なのではないかとすら思ってしまう。いや、勿論1stアルバムの深さには遠く及ばないのだろうが…。

ともかく、シンプルでソリッドで気風よしなオールドスクールメタルがスパッと全10曲46分、捨て曲なし。言い訳ゼロの潔すぎる名盤であるのは間違いない。Must!



M1. Damned If You Do
「はうぅ〜ん、はうぅ〜ん」とマイク・ハウ復活を宣言するかのような(?)妖しいコーラスが印象的。ダークでシリアスな世界観とキャッチーで開放感のあるサビの対比が素晴らしい。聴けば聴くほど好きになる。名曲。

M2. The Black Things
名曲「Badlands」風の静なるイントロから、ドライブ感ありこれまたキャッチーなサビへ。静と動。この頭2曲の聴かせるクオリティがとにかく半端なく素晴らしい。カーテンの裏にいるぜ黒い何かが!

M3. By the Numbers
先行して公開されていたMVでのマイク・ハウの"やっさん"ぶりがどうしても目に浮かぶが、鋭利過ぎるリフで何かがどぴゅー!

M4. Revolution Underway
アウトロのメロトロンのゾクゾクするような余韻!ライブでは演らないのだろうけど。名曲!

M5. Guillotine
「Revolution」から「Guillotine」という小粋な流れ。ヤケクソ気味にも聴こえるマイク・ハウのvoもよし。

M6. Rot Away
「Masterpeace 」収録のAerosmithのカバー曲「Toys in the Attic」を一瞬思い出させるような軽快なリフで始まる。リック・ヴァンザント色?

M7. Into the Fold
普通ならばここら辺が「流しの曲」になりがちだし、実際楽曲的には平均的メタチャ曲なのだが、ステットのあんたちょっとどうかしてる感満載のドラムが心を捉えて放さず。聴き流せない!

M8. Monkey Finger
構成的には箸休め、実にシンプルで普通なハードロック曲なのだが、こういう曲がまた味があっていいのである。肩の力の抜けたグルーヴナンバー。何も特別なことをしていないのにかっこいい。

M9. Out of Balance
リフとリフとリフとギターソロ、またリフ。走って落としてまた走る。ジェイ・レイノルズ在籍時代を思わせる疾走感。大好物なタイプのこれぞMetal Church!

M10. The War Electric
「Masterpeace 」収録の「Sleeps with Thunder」以降お馴染みとなった刻みリフと、マイク・ハウらしいvoメロディの融合。ギターソロのかけ合いに滾る!

正統派メタ子がオススメだ!

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テーマ : HR/HM    ジャンル : 音楽

Judas Priest - Firepower



プロデュースにトム・アロムとアンディ・スニープを迎え制作された、4年ぶりとなる18作目。
スニープはその音作りにかなり個性のあるプロデューサー/エンジニアで、今作も実にスニープらしいサウンドに仕上がっている。
勿論、曲そのものはロブ復帰後の3作の延長線上にあるのだが、スニープによるモダンなアプローチはむしろリッパー在籍時の作品を思わせるところもあり、「Demolition」の収録曲をロブが歌ったらこうなるのか?と想像してしまうことも。
何より、この小3テイストが爆発するジャケットアートやタイトルのインパクトに反して、アルバムの大半は意外にも渋味とグルーヴ感に満ちたミドルテンポの楽曲で占められており、そのあたりにも「Demolition」を想起させるものがある。
しかし、そんなミドルテンポのもっさり曲を中心にしているにも関わらず、退屈はない。全曲に渡ってアレンジの丁寧さが感じられ、曲毎の聴かせどころや工夫・演出が見事。メロディもいい。言ってみれば、個々の楽曲がきちんと"キャラ立ち"している。
パーキンソン病と闘いながらアルバムを制作したグレンは、ギターソロを弾いているパートこそ少ないものの、作曲作業にはまさに全身全霊を注ぎ込んだのであろう。作品の隅々にまで、その気迫が行き渡っているように感じる。
また、ロブのボーカルからも、楽曲ひとつひとつに対する気持ちの入れ込みようが伝わってくる。変幻自在の歌唱で、幅のある表現力を見せつける。トム・アロムに相当にリテイクを出され、扱かれたとのエピソードも頷ける出来。

現時点でプリーストの過去作と比べての位置付けや教相判釈は難しいが、これはこれで間違いなく名盤だろうと思う。
個人的には前作が全くピンとこなかったので、「プリーストはもうだめなのか…」という諦めの気持ちもあったのだが、ここへ来てこの新作のクオリティはとてつもなく嬉しい。
The Priest is Back!


M1. Firepower
「Machine Man」+宙明テイストな感じのプリーストらしいオープニング。
モダンな中にも臭さ有り。

M2. Lightning Strike
1曲目のグレンテイストに続いて2曲目のロブテイストは最早お約束か。
ロブリリックの言葉尻の切れ味!

M3. Evil Never Dies
ヘヴィなリフと爽やかさを感じるブリッジが対比的であり、新鮮。見事。名曲。

M4. Never the Heroes
今作は同じくアンディ・スニープにプロデュースされたAcceptの作品に似た雰囲気が多くあるのだが、ここではロブの歌唱もトーニロに似て聴こえる。シブイ。

M5. Necromancer
メタリックではあるが上品な仕上がり。サビを合唱したい感じ。

M6. Children of the Sun
サビのリフレインが印象的。謎めいた歌詞がいい。

M7. Guardians
M8. Rising from Ruins
この美しい流れが実にプリースト。らしさ爆発。ゾクゾクする。
アルバムのハイライト。

M9. Flame Thrower
爽やかなラピッドファイアとでも形容したくなる、「British Steel」に入っててもおかしくないようなシンプルかつキャッチーな楽曲。アルバム中盤における実にいいアクセントになっている。
今までにない感覚はリッチーの貢献だろうか?

M10. Spectre
クラシカル&シアトリカルな演出。「邪悪笑い」はメタルではありふれたボーカル表現だが、ロブのは初めてか?
今作の曲は過去曲に似たリフやメロディを使っていても、やはりロブの歌唱やアレンジの丁寧さでひと味違うものになっていると思う。

M11. Traitors Gate
多分アルバムで一番地味な曲だが「おーおーおー」のコーラスで目が覚める。後半のプリーストらしい展開がいい。

M12. No Surrender
これもトーニロ期アクセプトを想起する曲。哀愁メロディが素晴らしい。

M13. Lone Wolf
ヘヴィなリフにシャッフルビート。これはまるでMetallicaのようだけど、ちゃんとプリースト。
こういう変化球をこの位置に入れてくるのがニクイ。

M14. Sea of Red
美しいメロディに劇的な展開。バサッと終わるラストが余韻たっぷり。

正統派メタ子がオススメだ!

テーマ : HR/HM    ジャンル : 音楽
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